夜の蝶Nの回顧録。(5)〜謎〜

あなたには困っているときに正直に言える人がいるだろうか……。 自分の一番ダメ、と思っているところを見せられる人がいるだろうか……。 Nがなぜこの世界で働き始めたのか。今回はその話をしてみようと思う。 Nが働いていたのは3続きを読む “夜の蝶Nの回顧録。(5)〜謎〜”

夜の蝶Nの回顧録。(4)〜肌で感じること〜

女の子の仕事の流れはその子のモラルによるのだろうが、Nにとってお客さまは高額なお金を払って指名してくださる大切なお客さまだ。 「所作は美しく」がモットーだった。 まず部屋へ入ると、大抵のお客さまは靴が揃っていないことが多続きを読む “夜の蝶Nの回顧録。(4)〜肌で感じること〜”

夜の蝶Nの回顧録。(3)〜鞭〜

今回もちょっと癖のある常連さまのお相手だった。 コスプレ好きの男性(ここでは)は多いと思う。例えば、よくあるコスプレではセーラー服やレースクイーンのあのボディコン姿。Nのお客さまでは白いブラウスに黒いスカートを持ってくる続きを読む “夜の蝶Nの回顧録。(3)〜鞭〜”

夜の蝶Nの回顧録。(3)〜五つ星ホテルへの出張〜

今回のお客さまはパークハイアットのスイートルームにお泊まりの常連さま。たまにはこんな日もある。 Nは、五反田の事務所から急いで送迎の車へ乗り込み新宿のパークハイアットへ向かった。着くと、一人の女性がNの乗った送迎の車を待続きを読む “夜の蝶Nの回顧録。(3)〜五つ星ホテルへの出張〜”

夜の蝶Nの回顧録。(2)〜シュールな世界〜

今回のお客さまの話は風俗店が初めてだという方。 Nのいる五反田の風俗店へやってきた。Nが接客するお客さんはご新規さんが多い。 高級店に来るだけあって、やはり紳士的ではある。見た目は40代だろうか。お金にギラついた中高年の続きを読む “夜の蝶Nの回顧録。(2)〜シュールな世界〜”

夜の蝶Nの回顧録。(1)

前回、好評をいただいた「フィクションかもノンフィクションかもしれない話。」に続き新しいストーリーを書いてみたいと思います。 Nは私の遠い過去の私の分身とでも言っておきます。私はもう中年の女。こんな面白いお客さんもいたなっ続きを読む “夜の蝶Nの回顧録。(1)”

自分で言うのもなんですが。

私と言う人間を親に言わせると、過ぎたことは考えないそうです。いつまでも引き摺らない。それは悪いことに限らず、良いことも引き摺って考えないみたい。 たとえ良いことでも、いつまでも考えることは良くないそうです。 あと、自分で続きを読む “自分で言うのもなんですが。”

こんな詩のようなものを書いてみた。

4年前のある時、こんな詩のようなものを書いていた。 『SNSでしか会えない僕らは 同じ時間を共有していても お互い見ているものが違う 幸せと思えたはずの 一瞬通じ合えた僕らの心は 本当は何ひとつ 重なることなどないのに 続きを読む “こんな詩のようなものを書いてみた。”

同志であること。

同じ目標を持つ同志。 私はどんな繋がりよりも、「同志」であることに強い絆を最近感じる。 それは、いまの私にとってとても幸せなことだ。 「同志」がいてくれるだけで、どれだけ私は心強いか。 そして同志である人は、私に多くのこ続きを読む “同志であること。”