The Sound of Silence

最近ではない。コロナウイルスが、騒がれてきたころの話。新宿のある小さな飲み屋で、ある方と日本酒を飲んだ。その時聞こえてきたのが、サイモン&ガーファンクルのThe Sound of Silenceだった。飲む席で流れる音楽は、なぜか心に残る。これがまた、韻を踏んでいるいい曲であるからなおさらだ。

私は、気が大きくなっていった。話すつもりなどなかった私の過去まで話した。大した過去ではないけれど。今でもこの曲は頭を過ぎる。The Sound of Silence、「静寂」だろうか。曲のせいでもあるのか、日本酒がおいしかったからだろか、やけに進んだ。酔っぱらうかと思っていたら、意外としっかりしていた。飲んだ後の外の空気は気持ちよかった。世の中がこんなことになるなんて想像もしてなかった。

口が達者ではない私が、いつもより喋っていたように思う。いろんなことを想像した。この私に出来ることなら、なんだって挑戦したい。そんなことも考えていた。楽しい夜だった。それは、嵐の前の静寂だった。

死の淵。

死の淵を見たことがあるだろうか。私はかれこれ10年ほど前、仕事で体を壊してしまい、主治医の先生から「死ぬかもしれなかった」状態だったことを告げられた。熱は40度をさまよい、熱からくる頭が割れるような頭痛が数日続いた。入院したばかりの頃は、耳鼻科の病棟で、喘息を患った子供たちがいた。夜中になると咳をする子供が増えた。その音を聞きながら、熱と苦しさと頭痛の闘いだった。昼間は眠れなくて嫌なことばかり考えてしまい、さみしくて怖くて毎日泣いていた。

私がなぜこんなことを書くのかと言えば、新型コロナウイルスでいま、たくさんの人たちが苦しんでいるからだ。死ぬことはもちろん怖い。死に至る過程で、人ははかなくあっという間になくなる人もいれば、もがいて苦しい闘病のすえに亡くなる人もいる。私は、以前のことがトラウマのようになっていた。

昨晩私は、NHKで岡江久美子さんの娘さんが、「コロナは恐ろしいです」というコメントを出していたのを見た。そう、恐ろしいのだ。それに、なんらかの病気で入院されたことのある方ならわかるかもしれないが、日本のあの病院の雰囲気はたまらず私を苦しめた。その中で40度の熱と激しい頭痛が、物凄く苦しかった。コロナ治療の最前線では、こんなものではない、恐ろしい殺伐とした闘いの中で苦しまなければならないのだ。私も激しい頭痛が止まらなかったときは、いつまでこの苦しさが続くのだろうと、泣いた。

その経過が、あまりにも恐ろしいのだ。私が言いたいのは、死ぬことへの恐怖がどうのこうのというのではなく、医療の最前線で何が起こっているのか。知っていなければならない。医療スタッフの命がけの治療、感染した人が一体どんな苦しみを受けるのか。想像し、私たちがしなければならないことを考えなければならない。病院や自宅などで自由を奪われることの苦しみを、少なからず「恐怖」としなければならない。あくまで、私はそう思っている。

失恋歌。

どうやら私にとって都々逸は失恋を句にした作品が多いみたいだ。失恋ということは、つまり恋愛の歌。たまに「飛んでる?」作品もあるが、人が考えつかないような表現で、情景が目の前に広がるのがいいかな。

でも私としては、やっぱり失恋歌だろうか。できるなら、心理描写があからさまにでたものより、どこか、読み手に余韻を残してもらうほうがいいかな。などと言っている私はまだまだ始めて日が浅いので、なんだか生意気なこと言っているのだが。

経験値は普通だと思うが、そう毎回劇的な経験をするわけではないから、そこらへんは、私の作品を見てくださって、想像していただければ嬉しい。

人数の多い都々逸の句会へ始めて参加する。選ばれたいとか、(もちろん選ばれたい)あまりそればかり考えず、先は長い、と思って楽しもうではないか。私の原稿書きによい影響がありますように。

失恋もいい経験だ。

外に出ない、こんな日は。

外に出ない日の大半が、都々逸を作っている。頭を使うので、やりだすと止まらなくなる。俳句や短歌、そして都々逸。多くの人に都々逸を親しんでもらえたら最高だ。(私の)作風が素晴らしいとか素晴らしくないとか、そういう話は抜きに(まだまだ)。

しかしここで、私がやならければならない、大切な原稿もいい加減に書き進めなければならない。実を言えば、気分がいい時は、自分の原稿は必ずいいものに仕上がると、根拠もなく思っていたりする。それだけに、自分にどこかムチ打って、追い詰めて、自分で自分の首を絞めていたりするのだ。だが、これは決して悪いことではなく、自分を追い詰めている自分が好きだったりする。そう、Sのじぶんと、Mの自分が両方いる時が最高に楽しい。しかし、ここしばらく、課題の提出も休んでしまった。甘えが出てしまうと、もう、だらだらで、そんな自分が嫌になるから、抜け出さないと。

そろそろ気合い入れて頑張ります。そう、やるべきことすべてに。

「別れの言葉を 聞き返す」。

この言葉は私が作った都々逸(7・7・7・5調)の最後7・5の部分。

歌会は休会になりました。

今回、初めて15個の都々逸作品を作ったのですが、改めて自分の作品を見てみると、どれもいとおしく、どれも気に入っている作品ばかりです。恋愛の句が多いでしょうか。それも別れの。まだ結果は出ていないので、ここに書けるかどうかもわかりませんが、どうなるかが楽しみで仕方ありません。

髪技を見入る。

髪をかなり短く切った。30㎝くらいは切っただろうか。私自身とても気に入っている。ロングの髪をばっさり切ったら、「ん?私、アヌーク・エーメ?『男と女』?」なんて、思ったくらい、「髪型」が似ていた。ちなみにアヌーク・エーメはフランスの女優『男と女』は彼女が出ている映画だ。というのも、いつも担当してくださる方は最近パリコレに行ってらした美容師さんだ。なおのこと「アヌーク・エーメ」を想像してしまった。こんな感じの髪型。もちろん、私がお願いした訳ではない。「髪型がたまたま似ていた」。

まさにこんな髪型

髪を切る決心をしたのは、美容室に行く電車の中だった。迷いはなかった。

ところで、私は美容室に行くとなぜか萎縮してしまう。綺麗に、美しくなるために行くのだから、楽しい場所ではないだろうか。もちろん、美容室では静かに過ごしたい、という人もいるだろう。私はと言えば、挙動不審だろうか。あまり鏡にうつった自分をまじまじ見ることは出来ない。だから、落ち着かない。だが、美容師さんの手捌きは見入るものがある。まさに髪技。素晴らしい。

そんな私も、美容室を出れば変わった自分に嬉しくなるのだが。

それにしても、広いスペースにお客さんは私ともう1人だった。帰りの日比谷線も空いてたな…

だらだら日記。

私は本をほぼまともに読まない。というと語弊があるが小説はおもしろいものなら最後まで読み切る。でも「読書」に執着がないのか、おおよその本は、最後まで辿りつかない。斜め読みというか、逆からながめてみたり、気になるところだけ読んでみたりする。でも、興味ある本はとりあえず見たい人なので、そんな本が山積みになっていく。だから「読めないコンプレックス」というのがあって、まともに読んでいないから筆力に欠けるのか、などとしょっちゅう落ち込む。

本をよく読む人は、文章の流れも美しい。安心の安定感がある。

ところで最近、なぜか「日本語の美」というワードで漠然と検索してみたら、ドナルド・キーンさんの本「日本語の美」が出てきた。知らなかっただけに何かの縁を感じた。キーンさんと言えば、家にもあるオペラの本であるがこちらはまだ表紙すら開けていない。興味を持ち、さっそく購入した。常にバッグに入れて持ち歩いている。ひとつの見出しが短いから、ふとした時に取り出して、ページを広げるとそれが何か書くヒントになったりすることもある。まあ私の場合、ここでそんな難しい話はしない。なんと言っても「読めないコンプレックス」があるから。

ところで、今日はこんな日記を書いているが、今回も「誰に向けた」文章でもなく、また情報をかき集めて、ブログに載せたい。と言いますか、何かにのめり込んでいる面白いモノ、もしくはコトを収集し披露したいと思っているのだが。

それから、願わくば、優しく美しい心の持ち主でありたい。

結局最後、これが言いたかったのだ。

脱・Facebook。

もう3月になろうとしている。肝心な原稿(あまりここには原稿のはなしはしないようにと思っていたが)は、当初の予定から行くとだいぶ遅れている。年に2回はNPO法人へ提出したかった。2回は無理だろか。私は体育会系ではなく、バリバリやる気質はすっとんでいわゆるマイペース。それにもまして、上がり下がりが激しい精神の持ち主ときてる。これ、自分ではどうにもならない。

4月は季節の変わり目。何事も起こらず過ぎていくことを願う。

こうしてブログに書いていると、Facebookをやめて、こちらに移そうかな、という気にもなる。もしくは自分のサイトをつくってみるのも良さそうだ。でも、大切な「お友達」の方々もいてくれるし、Facebookで知り合えた「お友達」は多い。つまり、Facebookで知らない人とも連絡をとることは、容易だったということだ。でも、今のところ辞めることはできない。

なんでこのような話にしたか。自分の中のFacebookのあり方をふと考えたから。「脱・Facebook」を目指そかな。そして次の段階に進みたい。それがどんな場所なのかわからないけれど。そのためには原稿をカタチにさせなければ。Facebookは、二の次三の次にできたらな。と言いますか、何かしら使い方をよく考えてみたい。

文楽を知る。

初めて「文楽」という日本を代表する伝統芸能のひとつ、人形浄瑠璃文楽というものを観た。若い人も、「文楽」そのものを知らないかもしれない。そういう私もいまだに「文楽」のお話や見どころはなんぞや、ということで、難しいことは書かない。ただ、「文楽」を知っている人のために、観た演目を書くと、「傾城恋飛脚(けいせいこいびきゃく)」と「鳴響安宅新関(なりひびくあたかのしんせき)」のふたつを観た。まったく文楽を知らなくても、おおよそのあらすじを知っておけば、あとは、細やかな人形の動き、太夫と三味線のセッションがなんとも言えない緊迫感で、観ている側を人形浄瑠璃の独特な世界へ引き込んでいく。

結構ハマるかもしれない。

人がお芝居をするわけではなく、ひとつの人形を3人の人の手によって、全身を動かすのである。人形の中にある、多くの喜怒哀楽は、素晴らしいと思う。私は、NHKで放映され子供の頃に観た人形劇を思い出した。

文楽は、ユネスコの無形文化遺産に登録されている。海外のみならず、日本でこのような芸術がもっと知られ日本の文化を支えてほしいと思った。

私は、太夫・三味線・人形の「三位一体」がとても気に入ったし、興味を惹かれた。ぜひ、観たことない人にも観てほしい。これはいい経験でもあり、また何度でも観たいとさえ思った。

『ニュータイプの時代』

『NEWTYPEニュータイプの時代 山口周』という本を休日の間読んでいた。いわゆるビジネス書なのだが、ビジネスマンのみならず主婦でも誰でも、何か気づきをもたらす、もしくはひらめきを与えてくれる本だと思った。「オールドタイプ」(今までのひと)をとりあげることで、「ニュータイプ」(これからのひと)の思考・行動様式を徹底的に意味づけている。この本の何に惹かれたのだろう。パラパラめくっていた時、とても創造力を書き立てる本だった。つまり、アドレナリンがでてくるような、高揚感、ワクワク感を感じた。これからの働き方、思考や行動様式が変わっていく。こんな楽しいことはないのではないか。たしかにこの本、聞いたことのない言葉が多く出てくる。そこら辺は、私はすっ飛ばして読んでしまった。だが、「賢人とは人生を楽しむ術を心得た人」という言葉に、これからはそういう人が頭角を現すのか、などと思い、だがすでにそんな人は、ビジネスに関係なく、夢を叶えている人だったりする。

「未来がどうなるのか、ではなく、未来をどうしたいか」

単なる理想論でなく、先人や多くの人の言葉や企業を例に、ビジョンを定義している。

何度も言うが、ビジネスマンのみならず、幅広い人が読んでみるといいかなと思った。その他にも同著者の『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』と言う本も少し読んだが、こっちはちょっと難しくて、頭に入ってこなかったかな。

ちょっと言葉を借りるなら、

人は、自らの道徳・価値観に従ってもっと楽しんでいい。

そう考えると、ちょっとワクワクしてくる。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      。