ねぇ、キミとの繋がりもあと一日。楽しかった会話が嘘のよう。もうあの日々には戻れないのかな?
出会えたことが奇跡だったとキミは言ったよね。まったく接点のない私たちが、出会えたなんて。いまでも覚えてる。キミに出会ったあの日を。新幹線が私たちを引き合わせた。でも東京で会えることはなかった。
キミは私の前から突然姿を消した。
キミにとって私はなんだったのだろう。わかっているよ、わかってる。でもそれなら、初めから声なんかかけてこなければよかったんだ。
キミはいつまでも真摯に向き合ってくれると信じていた。なぜなら幸せだったから。何の繋がりもない4月から、私はキミを……
心の底からありがとうって何度も何度も思ったのは、キミとバスに乗り貸し切り状態で、町を案内してくれたから。
このまま時間が止まればいいって何度も思った。
もう会えないキミへ。
キミが忘れても、私は忘れない。
ありがとう。
ありがとう。
