フィクションかもノンフィクションかもしれない話。(11)

「あけろよ!」

怖い。警察に電話しよう。握りしめた携帯で110番通報した。

「いいから早くあけろ!」

今度はドアを蹴ってきた。

どうすることも出来ず、仕方なくドアを開けた。彼は案の定部屋へ怒鳴り込んできた。

しかし、彼の横柄な態度に、だんだんと頭にきた私は、思わず怒鳴り返し、頬を引っ叩いた。

彼はさらにキレた。私の頭を殴り、ベッドに押し倒し、首を絞めてきた。

殺される……。どうなってもいい。私ももうまともでなくなっていた。

「殺せばいいでしょ!」

「心配するな。この程度じゃ死にゃあしないよ」彼はそう言って鼻で笑った。

すると、家に警察官が来た。

私は警察官に「この人を訴えたいんです」と言うと「事情は署で聞きます。あなたはいいですか?」彼に動意を求めると、「はい、構いません」彼は淡々と言うと、私と彼は別々に話を聞かれることになった。

私はマスクをし、警察へ行った。警察署のフロアの奥にある狭い一室に通された。年配の警察官と女性の警官が私がまるで、悪いことをしたかのように冷ややかなな質問をしてきた。

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