いま、レコードが結構人気らしい。
村上春樹はレコードの収集者として有名だけど、これは別の話で、世の中でレコードはまた人気が出てきているらしい。
今日発売の「特集村上春樹」の雑誌。
彼こだわりのクラシック音楽がかなり載っていて、これは買いだった。
私はハルキストではないけれど、村上春樹は嫌いではない。
むしろある意味、好きな部類に入るんじゃないかな。
どこがか。
ハルキの本はさほど読んでいない。「超」話題になった作品くらいだろうか。でもそれだけの本を読んでなんとなくこの人の趣味・センス・こだわりがわかる。
趣味が合うわけじゃない。
趣味・センス・こだわりが理解できるのだ。
人によってはこの「気取ったところ」がダメみたい。どこが気取っているのかわからないけど。
でも、私はこういう人にとても共感を持つ。どこがというと、説明が難しいけど「こだわり」だろうか。私はこだわりを持っている人に興味を持つ。
じゃあ小説はどうだろうか。
これを読んでくださっている方の中にハルキストがいたら申し訳ないけれど、ちょっと笑ってしまう、何それ？という「部分」があったりして、それがハルキの乙な味というか、オシャレなところで、ハルキストのツボに入るんだろうと思う。
ムラカミハルキ、はいいんじゃないかなあ。
でも、私は、ノーベル文学賞は難しいと思っている。
実は、ハルキストがそれを一番よくわかっているんじゃないかな。
それから、私はノンフィクションを書いているから小説家自身のことはよくわからない。
小説家って、誰のために、何のために書いているのだろうか。
この人を少しでも知ると、村上春樹は「自分の『趣味・こだわり』のために小説を書いている」ような気がする。
ノーベル賞が取れないのもその辺にあるんじゃないかと思うのは、私だけなのかなあ。
小説家ってそんなものなのかな。
どうだろうか。
休日の隠れ家 