初秋。犬の散歩の朝はもう肌寒い。
水面に立つ波が見たくて桟橋へ行く。
ここへ来ると何かが浮かんでくる。あの人の言葉。
「それを書く価値はある」。
そういつも励ましてくださる。褒められるとそれが嬉しい。
初めて会ったこと。
今でも覚えてる。
今日も空っぽの頭の中、必死に言葉探してる。
書くことがこんなに苦しいなんて。
それでも、自分の道を曲げられなくて。
こんな私でも、どこかで見ていてくれると心の中で信じてる。
現実は厳しくても。
あの時見た携帯を打つ、うつむく姿に、細い指。
私は釘付けになった。
本人はわからない。告げたいこの想い。
どうか気づいて欲しいけど、私の夢が現実にならない限り、
この想いは届かない。告げられない。
メッセンジャーでは通じない。
高杉晋作も愛すべき人になるのかな。
