不確かな想い。2

初秋。犬の散歩の朝はもう肌寒い。

水面に立つ波が見たくて桟橋へ行く。

ここへ来ると何かが浮かんでくる。あの人の言葉。

「それを書く価値はある」。

そういつも励ましてくださる。褒められるとそれが嬉しい。

初めて会ったこと。

今でも覚えてる。

今日も空っぽの頭の中、必死に言葉探してる。

書くことがこんなに苦しいなんて。

それでも、自分の道を曲げられなくて。

こんな私でも、どこかで見ていてくれると心の中で信じてる。

現実は厳しくても。

あの時見た携帯を打つ、うつむく姿に、細い指。

私は釘付けになった。

本人はわからない。告げたいこの想い。

どうか気づいて欲しいけど、私の夢が現実にならない限り、

この想いは届かない。告げられない。

メッセンジャーでは通じない。

高杉晋作も愛すべき人になるのかな。

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